日本・EU 経済連携協定発効へ
今回は神戸のランチとは直接は関係ない話ですが、間接的には関係してくる話でもあり、特に欧州産ワインの関税は発効と同時に撤廃されたのでワインでの家飲みやチーズやハムなどが大好きな人にとって特に恩恵のあるお話◎
知的財産権の保護を厳格化する共通ルールなども導入された。
今回の締結によって世界貿易の約4割を占める世界最大級の自由貿易圏が誕生。
経済連携協定(EPA:Economic Partnership Agreement)とは、自由貿易協定(FTA)を柱として、特定の二国間や複数国間で、人材の移動や投資、二国間協力など、幅広く経済関係を強化する取り決めをいいます。
成城石井の場合の割引率
輸入食材を多く取り扱う成城石井(神戸にも店舗あり)でも早速値下げの品目が追加されています。
例えば一番売れ筋のワイン・シャトーラ ラ ヴェリエール ルージュの場合...
1,690円→1,390円(税別)というように300円の値下げ◎
その他にも生ハムなど最大220アイテムを値下げ予定。
関税撤廃前に輸入した商品をEPA発効に合わせて迅速に値下げしてきた経営戦略はメディアでも紹介されるだろうし、今回の戦略的値下げには流石の一言。
そもそも何故話がまとまったのか
今回の日欧のEPA連携は規模が規模だけに簡単に話がまとまるものではなかったと言われていましたよね。
まとまった理由の1つにトランプ政権など自国第一主義・保護主義で閉ざされた貿易になりつつある世界貿易事情に対して危機感を持ったEU側が日本に歩み寄ってきたという話も。
いずれにしても今回の日欧EPAは開かれた貿易連携システムとして新しい一歩になるのではと思います。
TPPイレブンとの比較
TPP | EPA | |
参加国 | 11国 | 29国 |
人口 | 約5億人 | 約6.4億人 |
GDP | 約10兆ドル | 約22兆ドル |
どれをとってもTPP11より規模が大きい今回の締結。
国内農家やワイナリーにはメリット・デメリット
今回の関税撤廃は消費者にとっては嬉しい話の一方、生産者にとっては欧州勢とのガチンコの品質勝負が繰り広げられることになり、今までのシェア争いが更に熾烈なものに。
日本政府としては国内農家への経営支援策も予定しているそうです。
熾烈な競争は欧州の生産者から見てもそれは同じで、更に切磋琢磨して高品質なチーズやワインが作られていくことになりそう。
神戸のランチやディナーへの影響
EUとのEPA締結で神戸に限らず日本の飲食店では輸入ワインの一部がプライスダウンしたり、価格変更はなくても、より良い品質のチーズや生ハムへの切り替えがあったりと外食ユーザーにとっても恩恵がありそうな今回の日欧EPA発効でした。